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タイトル | ボンバーマン |
ハードウェア | ファミリーコンピュータ |
メーカー | ハドソン(当時) |
価格 | 4,900円 |
発売日 | 1985年12月20日 |
ジャンル | アクション |
今でも言えるボンバーマンのパスワード
前衛的なタイトルのBGMが印象的だった「ボンバーマン」パソコン版の「爆弾男」のリメイク移植であるとか、バンゲリング帝国三部作(バンゲリングベイ・ロードランナー・ボンバーマン)のひとつであることが有名であるが、僕が強烈に印象に残っている、いや、頭にこびりついて取れないのが、このゲームのパスワードである。
BOMNIHCPCHLOBAKGKLOA
なぜか、これが頭に残っているのだ。
この記事を書く為に調べたわけではなく、口をついて出るのだ。「ビーオーエムエヌ・・・」メモリーカードやバッテリーバックアップなど世の中に無かった時代、何度も何度も入力するうちに覚えてしまったわけだ。記憶の定着には反復が良いと「キオークマン」の広告にも書いていたような気がする。
愛読書であり僕らの聖典であった「コロコロコミック」の袋とじに掲載されていた、最強一歩手前の状態で始められるパスワードである。ゲームにはステージが50面あるのだが、このパスワードを入力すると、35面という中途半端なステージから開始できる。もしキミがボンバーマンを遊べる環境にいるならば、是非入力してゲームをスタートさせて欲しい。
35面に放り出された主人公「ボンバーマン」はいきなり有利な状態になっている。好きな時に爆弾を爆発させることができる「リモコン」や、スケート靴のマークのアイテムを取らないと上がらない移動速度もそこそこ。そして、爆弾も最初からかなりの数を配置することができるのだ。
世のお母さんの密かなストレス解消
そして、ここがポイント。35面の次のステージである36面には、爆発による爆風に触れてもミスにならない「無敵」アイテムが手に入る大事な大事なステージなのだ。この爆風に触れてもミスにならない「無敵」アイテムを取った瞬間、単調なBGMが一転してアップテンポな曲調に変化する。
そのBGMに乗りながら「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」とジョジョシリーズ定番の掛け声で、普段はミスになる爆風を身に纏いながら敵にぶつかっていく様子は圧巻であって、近寄りがたい雰囲気を醸し出す。「ボンバーマン」がストレス解消に良いと世のお母さんに密かに人気があったのも頷ける。
そうやって調子に乗って、次のステージに行く扉に爆風を当ててしまうと目も当てられない状況になってしまう。「ボンバーマン」では、次のステージに行く扉に爆風を当てると敵が湧いて来るのだ。もちろん、それを意図的に利用したハイスコア攻略法もあるのだが。
プワァーーーンでコントローラーを投げる
「無敵」なのは爆風のみであって、ボンバーマンが敵に触れると風船のごとく体が膨らんで破裂してミスとなってしまう。このSE(効果音)が「プワァーーーン」と間延びしたものだったから、腹を立ててコントローラーを投げたお友達も多かったであろう。
しかも厄介なことに、ミスをするとそれまで集めた便利なアイテムは全て取り上げられてしまって、鈍足な上に自分のタイミングで爆弾も起爆させられずに、一気に敵キャラに距離を詰められてしまってみるみる残機を減らしてゲームオーバーになるパターンが多かったのだ。
敵に触れてもミスにならない真の「無敵」アイテムは別にあり、「?」のマークのアイテムだ。これを取ったら爆風に触れても敵に触れてもミスにはならない。しかし、いかんせんこの「?」は先に述べた爆風に触れてもミスにならない「無敵」と比べるとインパクトがない、実に地味な無敵である。
やはり、自分で誘爆させた爆風を身に纏いながら敵を消し去っていく爽快感が得られるのは36面の「無敵」であった。余りにも激しく爆破させ過ぎて、壁の色をオレンジ色にしたお友達も多いのでは?偶然出てしまった隠れキャラを燃やして消してしまったりね?
ペンギンとペンギンを交差させると・・・
なお、余談ではあるがこの「ボンバーマン」と同時発売されたソフトに「バイナリィランド」があったのだが、パッケージイラストの可愛らしさとパステルカラーのピンクであったカセットの色に惹かれて、そっちを買ってしまって泣きを見たお友達も多かったのではないだろうか?
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いや、「バイナリィランド」も画期的なゲームでとても面白かったんだよ?でも、敵のクモが妙にリアルで気持ち悪かったり、ちょっと当時のお友達には刺激的な裏ワザがあったりして、見た目で選んじゃった女の子には刺激が強かったんじゃなかったかな・・・。