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【ファミコン】バンゲリングベイの新しい遊び方で叱られた話

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©コナミ(ハドソン) 出典元:Google画像検索

タイトル バンゲリングベイ
ハードウェア ファミリーコンピュータ
メーカー ハドソン(当時)
価格 4,900円
発売日 1985年2月22日
ジャンル シューティング

僕が初めて買ってもらったファミコンソフト

1980年代、当時の僕らはコロコロ派とボンボン派のどちらかに属していたものだ。中には両方買い求める猛者もいたが、僕らの小学校ではややコロコロ派が優勢だったように思う。

 

コロコロこと「コロコロコミック」は小学館から発売する分厚い月刊漫画雑誌だった。ボンボンこと「コミックボンボン」はライバルの講談社が発売する同じく分厚い漫画雑誌だった。

 

コロコロではハドソンとタイアップ記事を多く組むことで、発売前のソフトの情報が多く掲載されており、ボンボンはガンダムの情報でアドバンテージがあったように思う。

 

そんなコロコロが、やたらとしつこく、繰り返し、何度も、くどく推してくるゲームソフトがあった。それが「バンゲリングベイ」だった。

 

あのコロコロが面白いって言うんだから・・・

 

まだ汚れをしらない小学生だった僕は、「大人の世界」というものを知らず、全幅の信頼をおいている聖典とも言える雑誌が何度も勧めているものだからと何も疑うことなくこのソフトを手に入れることを目指したのだ。

 

我が家にはファミコンが無かった。正確には、まだ買ってもらえなかったのだ。こういう時の子供は今も昔もかわらず「K君が持ってるんだから!」「N君も買ってもらうんだから!」などと今思えば道理にかなわない理屈を並べ立てて両親に攻勢をかける。

 

果たして、本体は買ってもらえない代わりに初めて手にするファミコンソフト第1号として「バンゲリングベイ」が我が家にやって来たのであった。

 

四角ボタンのファミコンは憧れ

ドクロがどアップのパッケージ。「なんかかっこいい・・・」妙な興奮を覚えて震える手で中身を取り出す。説明書を何度も読み返し、寝床にも持っていって何度も読んでまだ見ぬプレイできる日に思いを馳せたのだ。

 

ついにその日はやって来た。放課後に同じ団地に済むR君の家で遊ぶ約束を取り付けると、急いで家に帰って「バンゲリングベイ」を引っ提げてR君の家に出かけた。

 

R君とは、同じクラスでも早い時期にファミコンを自宅に完備していた友達であった。発売後すぐに手に入れたので、もちろん「四角ボタン」である。ファミコンの出荷時期によって、四角ボタンと丸ボタンに分かれる。四角ボタンのファミコンこそが、発売後すぐに手に入れたという証だったのである。

 

説明書を穴が空くほど熟読した僕は得意げに遊び方をレクチャーするわけだが、ひとつだけ、R君には黙っていたことがある。それは後にわかることなのだが・・・。

 

見る見るうちに大海原は真っ赤に変わった

 

「なあ・・・これって、どうやったらクリア?」

 

おかしい。何度も説明書を読んでいる僕ですら、このゲームのクリア条件がわからない。単調なBGMを聴きながら果てしなく続く大海原をヘリコプターは飛んで行く。

 

その時、手持ち無沙汰になったR君が何を思ったのか、ツーコン(2人用のコントローラ)のマイクに向かってため息混じりの声を発した。それは何かの歌声に変わり、ついにマイクで歌い始めたのだ。

 

R君が歌うにつれて遠くからゴーーッという効果音と共に爆発音が鳴り響くようになり、僕はヘリコプターの何倍もの速度で飛来する爆撃機にいつまでも追いかけられた。

 

見る見るうちに大海原は真っ赤に変わって、ヘリコプターは操作性を失い彷徨うようにフラフラとし始めた。BGMもクライマックスを迎えるような迫り来るものに変わり、ヘリコプターは爆発を遂げて海の藻屑と消えたのだった。

 

僕がR君にひた隠しにしていたこと、それはツーコンのマイクに叫ぶことでヘリコプターの敵側の司令官として爆撃機を呼び寄せることができたのだ。しかも、ツーコンで地上に配備されている高射砲の操作もできて、なんと誘導弾まで発射できるという恐ろしいシステムがあったのだ。

 

ツーコンを触らせたらゲームにならないと思って黙っていたのに、偶然それを発見されてしまった。この発見(説明書には書いてある)によって、「バンゲリングベイ」の遊び方は「いかに速くヘリコプターを撃墜させるか」に変わってしまった。

 

もちろん、ファミコンが我が家にやって来てからは、弟にヘリコプターの操縦桿を握らせて兄がマイクで叫んで台無しにするという遊びをやっていたのだが、当然弟は泣き出してしまって我が家の司令官にこっぴどく叱られたのは言うまでもないだろう。

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